不妊治療のやめどき

1年間、仕事を辞めて不妊治療に専念してみた(43歳だった7年前を振り返りつつの日記)

採卵の日

《7年前のこと》

3月30日、予定通り採卵&顕微授精でした。
朝に採取した精子ちゃんが入ったプラスチックケースをタオルでくるんで、温度がなるべく急変しないように、元気なまま病院までお連れします。
そして、体外受精専用の待機部屋へ。。。
ベッドが4つ、狭い部屋にきゅうきゅうに並んでいて、採卵する人はみんなここで手術着にきがえて、採卵の順番を待ちます。
ベッドの周りはカーテンで仕切られているけど、ほかのベッドからもそもそと人の気配を感じます。
他にも採卵する人がいるってことが、心強いように思えたり、なんだか自分だけの特別感が薄まって、ここまでがんばってきたことが途端に価値を失ってうまくいかないような気になったり。。。
採卵のために部屋を出ていく誰かに、がんばって、と心の中でエールを送ったり。。。
気持ちが右往左往して。。。落ち着かない。ふ〜。

そして、私の番。

局所麻酔だけで採卵する人もいるみたいですが、私はとにかく痛くて、いつも「眠くなる薬」を血管に入れてもらいます。
その薬が血管に入ってくるとき、すっと冷たくて、すぐに頭がぼーっとしてきます。
この感覚が、好き。
でも、やっぱりちょっと痛い。

そして2つ、卵ちゃんが採れました。

車椅子でさっきまで待っていた部屋に戻り、麻酔が覚めるまでベッドで横になります。

他の人は局所麻酔だけみたいで、どんどんリカバリーして帰っていく。
その気配を感じながら、早く帰らないと病院に迷惑かなぁ、とか、あーでもまだ立てないなぁ、とか、まだまだ意識がぼんやりしたまま、また気持ちが右往左往して落ち着かず、寝たり起きたり。。。

私の場合、午前中に採卵して、歩けるまでに回復して帰れるのが夕方くらい。

いつも旦那が迎えに来てくれます。

あとは顕微授精された受精卵がうまく分裂してくれるのを祈るのみです。

採卵の日と翌日は旦那が色々、家事をやってくれるので、完全リカバリーしてても、しばし、シンドイふりを続けるのだ。